JP2023050646A 审中 设施客户信息管理系统及设施客户信息管理方法
【技術分野】 【0001】 本発明は、大規模なショッピングモール等の施設の顧客満足度の調査に好適な施設顧客情報管理システム及び施設顧客情報管理方法に関する。 【背景技術】 【0002】 人手をかけず、安価に且つ顧客の満足度等を正確に取得できるアンケート収集方法が望まれている。 【0003】 特許文献1は、商品の買上げ登録、精算と同時に、消費者が購入した商品に対してのアンケ-トを表示、収集するアンケ-ト方法とその装置を提供するため、POS端末装置で商品に付された商品コードを読取り、その商品の商品コードとアンケート内容を格納するアンケートファイルからアンケート内容を検索して可視的出力し、アンケートに対する回答結果を商品コードごとに集計する技術が開示されている。 【0004】 また特許文献2は、人手をかけず、安価に且つ回答者の意思を正確に反映した回答を取得すると共に、アンケート結果が直ちに得られるようにするため、駐車場にアンケート回答入力装置を設置し、回答内容を処理する処理装置と通信回線で接続して構成された技術が開示され、回答入力装置を駐車場の利用料金精算機と結合して構成した例や、アンケートの回答の有無により設備利用料金を変えることによって、アンケートの回答率を高めることにも言及されている。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0005】 【特許文献1】 特許第3189465号公報 【特許文献2】 特開2001-312574号公報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 上記の特許文献1の技術では、商品の買い上げ処理(精算)と同時に商品に関してのアンケートを表示して収集することができるが、消費者が購入していない商品や他のカテゴリーのアンケートの収集や、商品を購入する店舗·施設に関する満足度といったアンケートについては、適切なタイミングで収集することについての解決策は言及されていない。 【0007】 また、上記の特許文献2の技術では、確かに駐車場の利用料金精算機でアンケート回答を入力でき、アンケートの回答率を高めるために料金を変えることで回答率の向上が見込まれるが、アンケート入力に伴い利用料金を減額した場合の費用負担を誰が適切に行えばよいか、ということまでは言及されていない。 さらに、駐車場の利用料金精算機にアンケート回答入力機能を設けることで、通常の利用料金精算時の混雑が助長される弊害への対応が全く考慮されていない。 【0008】 本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、大規模なショッピングモール等の施設に併設された、または近隣の駐車場において、施設の全体や個々の店舗等の顧客の満足度等の意識や動向を効率よく的確に収集することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 1)上記課題を解決するため、本発明の一形態に係る施設顧客情報管理システムは、 入口カメラと、駐車場管理装置とを具備する施設顧客情報管理システムであって、 前記入口カメラは、施設の駐車場の入口に設置され、前記駐車場に入場する車両の車両ナンバーを含む入場画像を撮像し、 前記駐車場管理装置は、 撮像された前記入場画像を記憶し、 前記車両の駐車場からの退場時もしくは退場前に、料金精算手段に、退場する車両の車両ナンバーを前記車両のユーザに入力させる車両ナンバー入力画面を表示させ、 前記車両ナンバー入力画面により入力された車両ナンバーを含む入場画像を、記憶されている前記入場画像の中から検索し、 前記車両ナンバー入力画面により車両ナンバーが入力された後に、アンケート調査画面を前記料金精算手段に表示させ、 前記アンケート調査画面への回答が入力された後に、検索された前記入場画像を前記ユーザに選択させる入場画像選択画面を前記料金精算手段に表示させる。 【0010】 上記1)によれば、ユーザが駐車場から車両を退場させる際にアンケート調査画面が表示されるので、確実にアンケート調査が実行できる。 【0011】 2)上記1に記載の施設顧客情報管理システムであって、 前記アンケート調査画面は、前記料金精算手段が、前記駐車場管理装置に接続されて前記駐車場に設置された料金精算機である場合には、当該料金精算機に表示され、前記料金精算手段が、前記駐車場管理装置に通信接続可能な携帯端末である場合には、当該携帯端末に表示される 施設顧客情報管理システム。 【0012】 上記2)によれば、料金精算手段が駐車場に設置された料金精算機であってもユーザの携帯端末であってもアンケート調査画面が表示されるので、ユーザにとって利便性が高まる。 【0013】 3)上記1又は2に記載の施設顧客情報管理システムであって、 前記施設の顧客情報を記憶する顧客データベースをさらに具備し、 前記顧客情報には、前記駐車場に入場した車両の車両ナンバーと、当該車両のユーザが回答したアンケートの内容を示すアンケート識別情報とが関連付けられ、 前記駐車場管理装置は、前記車両ナンバー入力画面により入力された車両ナンバーに関連付けられたアンケート識別情報が示すアンケートの内容を除外して前記アンケート調査画面を構成する 施設顧客情報管理システム。 【0014】 上記3)によれば、過去にユーザが回答したアンケートを除外してアンケート調査画面が構成されるので、アンケート回答を適切に収集できる。 【0015】 4)上記1から3のいずれかに記載の施設顧客情報管理システムであって、 前記駐車場管理装置は、前記車両ナンバー入力画面により入力された車両ナンバーに関連付けられたアンケート識別情報、当日のアンケート回答数、現在の駐車場の混雑度の少なくとも1つに応じて、サービス時間の長さを変更し、変更された前記サービス時間に基づいて料金を計算する 施設顧客情報管理システム。 【0016】 上記4)によれば、駐車場のサービス時間の長さが状況に応じて変更されるので、アンケート回答を求める店舗や機関の費用負担を軽減させることが可能になる。またこれにより、アンケート設問の依頼数の向上が見込まれる。またユーザにとって利便性が向上する。 【0017】 5)上記1から4のいずれかに記載の施設顧客情報管理システムであって、 前記料金精算手段が前記料金精算機であり、 前記料金精算機は、当該料金精算機の前面を撮像する近距離カメラを具備し、 前記駐車場管理装置は、前記近距離カメラにより撮像された画面を解析することにより算出される混雑度に応じて、前記アンケート調査画面に含ませるアンケートの設問数を決定する 施設顧客情報管理システム。 【0018】 上記5)によれば、混雑していない状況でのアンケート設問数を多くできるので、アンケート回答数の向上が見込まれる。 【0019】 6)上記1から4のいずれかに記載の施設顧客情報管理システムであって、 前記料金精算手段が前記携帯端末であり、 前記駐車場管理装置は、前記車両ナンバーが入力された後に前記携帯端末に表示させる前記アンケート調査画面とは別に、精算を伴わない任意のタイミングで前記携帯端末から前記アンケート調査画面の送信要求を受信すると前記携帯端末にアンケート調査画面を表示させる 施設顧客情報管理システム。 【0020】 上記6)によれば、料金精算手段が携帯端末である場合には精算を伴なわない任意のタイミング(ユーザの都合のいい時間)にアンケート調査画面を表示させることができるので、アンケート回答数の向上が見込まれる。またユーザにとって利便性が向上する。 【0021】 7)上記1から4,6のいずれかに記載の施設顧客情報管理システムであって、 前記料金精算手段が前記携帯端末であり、 前記駐車場管理装置は、 前記車両ナンバー入力画面により車両ナンバーが入力された時点における前記携帯端末の位置を取得し、 取得した前記携帯端末の位置と、前記駐車場の位置または前記車両の前記駐車場における駐車位置との距離に応じて、前記アンケート調査画面に含ませるアンケートの設問数を決定する 施設顧客情報管理システム。 【0022】 上記7)によれば、ユーザのいる場所(携帯端末の位置)と車両のある場所(駐車位置)との距離に応じてアンケート設問数を変更できるので、適切な設問数のアンケート調査画面を構成することができる。 【0023】 8)上記課題を解決するため、本発明の一形態に係る施設顧客情報管理方法は、 施設顧客情報管理システムが実行する施設顧客情報管理方法であって、 入口撮影手段により施設の駐車場の入口で撮影される前記駐車場に入場する車両の車両ナンバーを含む入場画像を記憶する工程と、 前記車両の駐車場からの退場時もしくは退場前に、料金精算手段に、退場する車両の車両ナンバーを前記車両のユーザに入力させる車両ナンバー入力画面を表示させる工程と、 前記車両ナンバー入力画面により入力された車両ナンバーを含む入場画像を、記憶されている前記入場画像の中から検索する工程と、 前記車両ナンバー入力画面により車両ナンバーが入力された後に、アンケート調査画面を前記料金精算手段に表示させる工程と、 前記アンケート調査画面への回答が入力された後に、検索された前記入場画像を前記ユーザに選択させる入場画像選択画面を前記料金精算手段に表示させる工程 を含む。 【発明の効果】 【0024】 以上のように、本発明によれば、大規模なショッピングモール等の施設に併設された、または近隣の駐車場において、施設の全体や個々の店舗等の顧客の満足度等を効率よく的確に収集することが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明の一実施形態に係る施設顧客情報管理システムの構成例を示す概略図である。 【図2】本発明の一実施形態に係る施設情報管理装置の構成例を示すブロック図である。 【図3】本発明の一実施形態に係る駐車場管理装置の構成例を示すブロック図である。 【図4】本発明の一実施形態に係る料金精算機の構成例を示すブロック図である。 【図5】本発明の一実施形態に係る携帯端末の構成例を示すブロック図である。 【図6】本発明の一実施形態に係るデータベースの説明図である。 【図7】本発明の一実施形態に係る携帯端末の機能説明図である。 【図8】本発明の一実施形態に係る駐車場管理装置の機能説明図である。 【図9】本発明の一実施形態に係る料金精算機の機能説明図である。 【図10】本発明の一実施形態に係る施設情報管理装置の機能説明図である。 【図11】本発明の一実施形態に係る料金精算機の操作画面の説明図である。 【図12】本発明の一実施形態に係る料金精算機の操作画面の説明図である。 【図13】本発明の一実施形態に係る料金精算機の操作画面の説明図である。 【図14】本発明の一実施形態に係る携帯端末の操作画面の説明図である。 【図15】本発明の一実施形態に係る携帯端末の操作画面の説明図である。 【図16】入場処理を示すフローチャートである。 【図17】料金精算機の精算処理を示すフローチャートである。 【図18】携帯端末のオンライン精算処理を示すフローチャートである。 【図19】調査情報生成処理を示すフローチャートである。 【図20】料金種別決定処理を示すフローチャートである。 【図21】料金種別を示す説明図である。 【図22】近距離カメラ画像の説明図である。 【発明を実施するための形態】 【0026】 以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。 【0027】 <施設顧客情報管理システム> 図1は、本発明の一実施形態に係る施設顧客情報管理システムの構成例を示す概略図である。 施設顧客情報管理システム1000は、施設情報管理装置300と、携帯端末200と、駐車場管理装置100と、管理機関のオペレータPC400と、決済機関が有する決済サーバ装置500と、店舗端末600とを有する。 【0028】 これらの端末及び装置は、ネットワークを介して相互に通信可能に接続されている。ネットワークは、例えばインターネットや広域通信回線網等により構築される。また、施設内や駐車場内では任意のWAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)等が用いられてよく、ネットワークを構築するためのプロトコルは限定されない。 【0029】 駐車場管理装置100は、駐車場内または外部に設置される。駐車場管理装置100は、駐車場内に設置される各装置の動作を包括的に制御することが可能である。また駐車場管理装置100は、駐車場内に設置される各装置から種々の情報を集約し、施設情報管理装置300等に送信することが可能である。また駐車場管理装置100は、施設情報管理装置300等から種々の情報を受信し、種々の動作を実行することが可能である。 【0030】 携帯端末200は、駐車場や施設を利用するユーザ(利用者、顧客)により使用される端末である。携帯端末200として、典型的にはスマートフォンが用いられるが、これに限定されずタブレット端末等の種々のPDA(Personal Digital Assistant)が用いられてよい。 【0031】 管理機関のオペレータPC400は、施設のオーナーから施設のWeb上での情報管理業務を委託された管理機関のオペレータにより使用される。オペレータにより、例えば日常の問い合わせ対応、ユーザ対応、駐車場内の各種装置の故障時の保守メンテ作業の情報提供等が行われる。またオペレータにより、施設の各店舗が希望するアンケート情報の受付や登録が可能である。オペレータPC400としては、PCやタブレット端末等が用いられる。 【0032】 なお施設を所有するオーナー自身で、施設情報管理装置300の管理業務を行う場合もある。この場合、オーナーが所有する端末がオペレータPC400として機能し得る。また管理業務を委託された管理機関が施設情報管理装置300を保有し、本実施形態に係る施設情報管理サービスや駐車場オンライン精算サービスを提供することもあり得る。 【0033】 決済機関は、例えば銀行や信販会社等であり、銀行振り込みやクレジットカード決済等によりオンラインショッピングの決済や駐車料金の決済(精算)を実行する。施設情報管理装置300は、決済機関の決済サーバ装置500に対して、オンラインショッピングによる商品の決済の指示や、オンライン駐車料金精算の指示等の精算情報の問い合わせ処理等を実行する。さらに決済機関の決済サーバ装置500は電子マネーによる支払サービスやコード決済サービスを実行してもよい。 【0034】 店舗端末600は、駐車場の割引サービスに関する提携をする各店舗に設置される。例えば駐車場の近隣の商業施設等との間で割引サービスに関する提携が行われる場合等が考えられるが、もちろんこれに限定される訳ではない。 【0035】 店舗端末600として、例えば通信機能を有するPOSレジが用いられる。図1に示すように、店舗端末600には、リーダ610が接続される。リーダ610は、バーコードやQRコード(登録商標)等のコード画像を読取り、コード画像に格納されている情報を取得する。本実施形態では、リーダ610として、商品に付せられたバーコードを読取り可能なバーコードリーダが用いられる。もちろん店舗端末及びリーダの具体的な構成や種類は限定されない。 【0036】 なお、図示しないが、店舗には、案内端末(Kiosk端末)が設置されてもよい。案内装置は、店舗のフロア情報等の表示機能に加えて、提携する駐車場の後述する駐車場オンライン精算やアンケート入力等の機能を有してもよい。 【0037】 それぞれの店舗には加盟する施設との契約条件や、提携する駐車場との割引条件等を管理する担当者がいる。これを店舗オーナーと云うとすると、店舗オーナーPCが、ネットワークに通信可能に接続されていてもよい。店舗オーナーPCはノートPCやスマホやタブレットでもよい。また、店舗オーナーPCから、各種のアンケート情報の収集依頼が、管理機関のオペレータPC400に送信されることもある。 【0038】 図2は、本発明の一実施形態に係る施設情報管理装置300の構成例を示すブロック図である。 施設情報管理装置300は、制御部310:CPU(Central Processing Unit)、記憶部320:ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入力部311、出力部312等のコンピュータの構成に必要なハードウェアを有する。また施設情報管理装置300は、ネットワークを介して他の装置と通信するための外部通信部330を有する。外部通信部330としては、例えばWiFi(登録商標)等の無線LANモジュールや、モデムやルータ等の通信機器が用いられる。施設情報管理装置300として、例えばPC(Personal Computer)等の任意のコンピュータが用いられる。 【0039】 施設情報管理装置300は、本実施形態に係る施設情報管理サービスとしての案内サービスや駐車場管理サービスをWebサービスとし提供可能である。本実施形態では、施設情報管理装置300はDBサーバ、Web/APIサーバ等のサーバ装置によって構成され、これらの装置の記憶部には、種々のデータベース(DB)が接続される。 【0040】 DBは記憶部320の一部として機能し、本施設情報管理サービスに関する種々の情報を記憶する。例えばDB内には、顧客DB321、調査情報DB322、回答履歴DB323、商品情報DB324等が構築される。その他、例えば施設案内情報DB、オンラインショッピング情報DB、管理情報DB等の、種々のDBが構築されてもよい。 【0041】 各種のDBは、施設情報管理装置300内のサーバ(DBサーバ)により包括的に管理され、例えば施設情報管理サービスを利用する顧客の会員登録及び退会、施設内の店舗のオーナー情報の登録及び保管、運営収支情報の記録及び保管等が実行される。 【0042】 また施設情報管理装置300内のサーバ(Webサーバ)により、例えばWWW(World Wide Web)システムを用いて、本実施形態に係る施設情報管理サービスや駐車場オンライン精算サービスが提供される。例えばWebサーバは、HTML文書などからなる種々のWebページを作成する。Webページには、他のWebページへのハイパーリンクや、種々の処理を実行するためのリンク情報(例えば実行ファイル名、URL等)が埋め込まれる。 【0043】 また、施設情報管理装置300内のサーバ(Web/APIサーバ)により、種々のリクエストに応じた種々の処理が実行される。例えばWeb/APIサーバにより、駐車場の満空車情報の収集及び出力、管理機関のオペレータ端末からのアンケート情報の更新や集計の中継等が実行される。 【0044】 施設情報管理装置300内により生成されたWebページは、図1に示す各装置に備えられるWebブラウザにより画面上に表示される。例えば施設を利用するユーザ(利用者、顧客)は、携帯端末200を操作することで、種々のWebページを閲覧したり、種々のWebアプリケーションを利用すること可能である。 【0045】 なお、施設情報管理装置300では会員登録等の所定の手続きを事前に行うことなく、駐車場を利用することが可能である。従って、施設情報管理装置300の構成及び機能として、会員登録DBの構築や、会員登録データの管理等を省略することも可能である。 【0046】 図3は、本発明の一実施形態に係る駐車場管理装置100の構成例を示すブロック図である。 駐車場管理装置100は、制御部110:CPU、記憶部120:ROM、RAM、HDD等のコンピュータの構成に必要なハードウェアを有する。さらに複数のデータベース(DB)が記憶部120に接続されている。また駐車場管理装置100は、ネットワークを介して他の装置と通信するための通信部130を有する。通信部130としては、例えばWiFi等の無線LANモジュールや、モデムやルータ等の通信機器が用いられる。駐車場管理装置100として、例えばPC等の任意のコンピュータが用いられる。 【0047】 駐車場には、入口カメラ150と料金精算機170(複数台)と出口カメラ160が設置されている。所謂フラップレス駐車場である。なお、入口ゲート150G、出口ゲート160Gは、車両の入場/出場を規制することが可能である。入口ゲート150G、出口ゲート160Gに代えて、未精算での駐車スペースからの出庫を規制するフラップ装置(ロック装置)等が設置された駐車場に対しても、本発明を適用することが可能である。 【0048】 入口カメラ150及び出口カメラ160としては、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)センサ等のイメージセンサを備えるデジタルカメラが用いられる。その他の種類のカメラが用いられてもよい。本実施形態において、入口カメラ150及び出口カメラ160は、駐車場への入場画像を撮影する撮影手段として機能する。 【0049】 この場合、入口カメラ150及び出口カメラ160は車両検知装置としても機能するが、別途車両検知装置及び車両検知用ループコイルが走行レーンに埋設されてもよい。 【0050】 駐車場の構内には、料金精算機170が複数設置されている。設置数については、駐車場の規模や最大駐車台数、混雑時の料金精算機170の精算処理数等に応じて決定される。もちろん、1台でも良いし広い駐車場であれば、駐車区画毎に設置してもよい。なお、本実施形態では、施設の店舗利用者による混雑緩和のため、同じ場所に複数台の料金精算機170を設置される。 【0051】 料金精算機170、入口カメラ150及び出口カメラ160、駐車場管理装置100は、駐車場の構内に設置された駐車場内ネットワークを介して、互いに通信可能に接続されている。このうち駐車場管理装置100は、インターネットに接続され、施設情報管理装置300等の他のデバイスと通信可能である。従って、駐車場内ネットワークに接続された各デバイスは、駐車場管理装置100を介して、インターネット上のデバイスと通信可能である。 【0052】 駐車場管理装置100は、主に駐車場の係員等により操作され、駐車場の構内の各装置の遠隔操作や、駐車場DBに格納された種々のデータの管理等が実行される。本実施形態では、駐車場管理装置100を介して入力された設定等に基づいて、駐車場の各装置が動作し、データ管理等が実行される。 【0053】 駐車場管理装置100のDBには、駐車場に関する種々のデータが格納され、例えば在車DB121や料金情報DB122や、その他として入場画像DB、出場画像DB、駐車履歴DB、契約車DB、買物情報DB等の任意のDBが構築される。また、図1に示す施設情報管理装置300のDBに格納されたデータが一部共有される場合もあり得る。 【0054】 上記したように、駐車場管理装置100は、駐車場内に設置される各装置の動作を包括的に制御することが可能である。例えば入口カメラ150、出口カメラ160は、駐車場管理装置100に接続され、駐車場管理装置100の制御部110により、その動作が制御される。 【0055】 図4は、料金精算機170の構成例を示すブロック図である。 料金精算機170は、CPU171と、メモリ172と、これらとバス173を介して接続されるインターフェイス174とを有する。メモリ172は、例えばROM、RAM、フラッシュメモリ等から構成され、種々のデータが記憶される。インターフェイス174には、タッチパネル式画面175、紙幣·硬貨管理ユニット176、スピーカ177、通信部179、近距離カメラ1710、カードリーダ/ライタ1711、領収書プリンタ1712が接続される。各ブロックの動作は、所定のプログラムに従って動作するCPU171により制御される。 【0056】 タッチパネル式画面175は、例えば液晶、EL(Electro-Luminescence)等を用いた表示デバイスであり、本施設顧客情報管理サービスや駐車場管理サービスに関するWebページや種々のGUI(Graphical User Interface)等が表示され、タッチパネル式の操作部として機能する。 【0057】 紙幣·硬貨管理ユニット176は、投入された紙幣や硬貨の枚数を計数し、精算後につり銭がある場合は当該つり銭を排出する。スピーカ177からは、例えば音声ガイダンス、アラーム音、音楽コンテンツ等が出力される。 【0058】 通信部179は、ネットワークを介して、施設情報管理装置300や駐車場管理装置100等の他の装置と通信するための通信モジュールである。近距離カメラ1710は、CCD方式などにより料金精算機170の近傍を撮影し、画像データをメモリ172に入力するデバイスである。 【0059】 カードリーダ/ライタ1711は、ユーザに発行された磁気方式あるいはRFID方式などのカードの記録内容を読み取り、あるいは記録内容を書き換えるためのハードウェアである。二次元バーコードを光学的に読み取るデバイスでもよい。領収書プリンタ1712は、精算後に発行するレシート或いは領収書を印刷し出力するハードウェアである。 【0060】 図5は、施設や駐車場の利用者(顧客)の携帯端末200の構成例を示すブロック図である。 携帯端末200は、CPU201と、メモリ202と、これらとバス203を介して接続されるインターフェイス204とを有する。メモリ202は、例えばROM、RAM、フラッシュメモリ等から構成され、種々のデータが記憶される。インターフェイス204には、タッチパネル式画面205、操作釦206、スピーカ207、マイク208、通信部209、近距離無線通信部210、GPSセンサ211、カメラ212が接続される。各ブロックの動作は、所定のプログラムに従って動作するCPU201により制御される。 【0061】 タッチパネル式画面205は、例えば液晶、EL等を用いた表示デバイスであり、本施設顧客情報管理サービスや駐車場管理サービスに関するWebページや種々のGUI等が表示され、タッチパネル式の操作部として機能する。操作釦206は電源ON/OFF釦やボリュームアップ/ダウン釦等の物理的な釦である。 【0062】 スピーカ207からは、例えば通話音声、音声ガイダンス、アラーム音、音楽コンテンツ等が出力される。マイク208は、通話や声による指示の入力等を行う際に利用される。カメラ212は、撮影手段である。 【0063】 通信部209は、ネットワークを介して、施設情報管理装置300や駐車場管理装置100等の他の装置と通信するための通信モジュールであり、例えばWiFi等の無線LANモジュールや、所謂4Gや5Gといった移動通信システム対応モジュールが用いられる。 【0064】 近距離無線通信部210は、他のデバイスと近距離無線通信を実行するためのモジュールである。本実施形態では、NFC(Near Field Communication)通信を実行することが可能なNFCモジュールが設けられる。近距離無線通信部210により、NFC規格に準拠したデバイスとの非接触通信が可能である。その他、Bluetooth(登録商標)モジュール等が設けられ、ビーコン装置から送信されたBLE規格に準拠したビーコン信号を受信することが可能であってもよい。 【0065】 GPSセンサは、携帯端末200の位置情報を出力する。その他、加速度センサ等のモーションセンサが搭載されてもよい。携帯端末200の位置情報に加えて携帯端末200の姿勢や動き等を含む顧客の状態を検出することが可能である。 【0066】 図6は、本発明の一実施形態に係るデータベースの説明図である。 在車DB121と料金情報DB122は駐車場管理装置100によって管理される。在車DB121には、駐車順を一意に特定する番号である駐車番号、入場日時、入口カメラ150により撮像された入車画像の解析などにより取得する車両ナンバー、精算日時、精算料金が格納される。料金情報DB122には、料金種別ごとに、時間単価、最大料金、入庫時サービス時間、出庫時サービス時間が格納される。入庫時サービス時間は、入場してから時間単価が適用されるまでの所定の時間を示す情報である。出庫時サービス時間は、精算してから出場する前に再度時間単価が適用されるまでの所定の時間を示す情報である。 【0067】 顧客DB321、調査情報DB322、回答履歴DB323、商品情報DB324は施設情報管理装置300によって管理される。顧客DB322には、ユーザごとに一意になるように付与された会員番号ごとに、氏名、登録日、クレジット情報、車両ナンバーなどが紐づけられて格納される。調査情報DB322には、調査ごとに一意になるように付与された調査番号ごとに、調査内容、カテゴリー、優先度、回答などが紐づけられて格納される。回答履歴DB323には、上記調査番号ごとに、回答したユーザの車両ナンバーが紐づけられて格納される。商品情報DB324には、商品ごとに一意になるように付与された商品番号ごとに、商品名、商品種別、販売価格が紐づけられて格納される。なお商品は役務(サービス)でもよい。 【0068】 <携帯端末200の機能> 図7は、携帯端末200の機能構成例を示す。 携帯端末200は、選択用画像要求部251、オンライン精算要求部252、車両選択部253、コード画像読み取り部254、調査情報受信部255、調査情報入力部256、顧客情報送信部257を有する。これらの機能は、CPU201が所定のプログラムを実行することで構成され、本実施形態に係る駐車場管理方法が実現される。なお各機能を実現するためにIC(集積回路)等の専用のハードウェアが適宜用いられてもよい。 【0069】 オンライン精算要求部252は、インターネットを介して、施設情報管理装置300経由で駐車場管理装置100に、駐車料金の精算を要求する。例えば顧客の指示する精算方法に応じて、オンライン精算要求が施設情報管理装置300経由で駐車場管理装置100に送信される。 【0070】 選択用画像要求部251は、選択用画像の送信要求を送信する。例えば顧客により、携帯端末200に、選択用画像を表示するための操作が入力される。当該操作に応じて、選択用画像要求部251により、選択用画像の送信要求が、施設情報管理装置300経由で駐車場管理装置100に送信される。選択用画像を表示するための具体的な操作や、選択用画像の送信要求として送信される具体的な信号(データ)の形式等は限定されない。 【0071】 車両選択部253は、選択用画像内の入場車両を選択する選択指示を送信する。例えば顧客により、携帯端末200において、選択用画像内の入場車両を選択するための操作が入力される。当該操作に応じて、車両選択部253により、入場車両の選択指示が、施設情報管理装置300経由で駐車場管理装置100に送信される。入場車両を選択するための具体的な操作や、入場車両の選択指示として送信される具体的な信号(データ)の形式等は限定されない。 【0072】 コード画像読み取り部254は、携帯端末200のカメラにより後述する割引レシート上のQRコード(登録商標)等を読み取り、料金の割引処理を要求する。 【0073】 調査情報受信部255は、携帯端末200の画面によるアンケートを施設情報管理装置300から受信する。調査情報入力部256はアンケートの回答を受け付け、施設情報管理装置300に送信する。 【0074】 顧客情報送信部257は、携帯端末200によるログインしている場合に、顧客情報としての会員番号等を施設情報管理装置300に送信する。 【0075】 <駐車場管理装置100の機能> 図8は、駐車場管理装置100の機能構成例を示す。 駐車場管理装置100は、画像管理部1011、料金管理部1012、車両情報読み取り部1013、車両情報検索部1014、施設利用情報取得部1015、在車情報管理部1016、精算受付部1017、選択指示受付部1018、入車情報送信部1019、コード受付部1021、カメラ制御部1022を有する。これらの機能は、駐車場管理装置100の制御部110のCPUが所定のプログラムを実行し、装置内のハードウェア資源と協働することで構成され、本実施形態に係る駐車場管理方法及び情報処理方法が実現される。駐車場管理装置100にプログラムをインストールする方法は限定されない。 【0076】 カメラ制御部1022は、入口カメラ150及び出口カメラ160の動作を制御する。例えばカメラ制御部1022により、撮影のトリガー信号が送信され、入口カメラ150及び出口カメラ160により入場車両及び出場車両が撮影される。これにより入場画像及び出場画像が生成される。 【0077】 トリガー信号は、例えば図示しない第1の入口ループコイル及び第1の出口ループコイルの出力を、それぞれ入口カメラ150及び出口カメラ160用のトリガー信号として用いてもよいが、別途トリガーセンサを設置してもよいし、カメラ自体で、動体検出によって撮影トリガーを生成してもよい。 【0078】 画像管理部1011は、駐車場にて撮影された入場画像を管理し、在車画像DB121への入場画像情報の書き込みや削除等を実行する。また、出車画像を管理し、出場した車両の画像を、履歴を管理するDBに移動する。 【0079】 車両情報読み取り部1013は、入場画像に基づいて、入場車両に関する車両情報を抽出する。例えば車両情報として、車両ナンバーの少なくとも一部の情報、車両名情報、車体色情報、車両メーカー情報等が抽出される。 【0080】 車両ナンバー(陸運支局名、分類番号、平仮名、4桁の一連番号等)の少なくとも一部の情報は、例えばナンバープレートの一部分を抽出する画像処理や、OCR(Optical Character Recognition)処理等の技術により、読み取り可能である。もちろん他の任意の技術が用いられてもよい。 【0081】 車両情報等は顧客登録時に利用者が申請して登録する場合もあるが、未登録の場合には、車両情報を抽出するための任意のアルゴリズム等が用いられてよい。また機械学習等が実行されてもよい。また、インターネット等を介して、車両情報の照会等が実行されてもよい。 【0082】 車両情報として、上記した車両ナンバーの少なくとも一部の情報、車両名情報、車体色情報、車両メーカー情報の少なくとも1つや、これらを組み合わせた情報が抽出されてもよい。もちろんここに挙げた情報とは異なる他の情報が、車両情報として抽出されてもよい。 【0083】 施設利用情報取得部1015は、駐車場と提携する施設の各店舗等における、利用者の施設利用状況を含む店舗利用情報を取得する。例えば、店舗Aで利用者が買物等をした場合、その買物情報が、店舗端末600から施設情報管理装置300を介して駐車場管理装置100に送信され、店舗端末600から送信される買物情報を受信する。 【0084】 <料金精算機170の機能> 図9は、料金精算機170の機能構成例を示す。 料金精算機170は、選択用画像要求部1721、車両選択部1722、コード画像読み取り部1723、調査情報受信部1724、調査情報入力部1725、精算処理部1726を具備するように構成される。 【0085】 選択用画像要求部1721は、選択用画像の送信要求を送信する。例えば顧客により、料金精算機170のタッチパネル式画面175で、選択用画像を表示するための操作が入力される。当該操作に応じて、選択用画像要求部1721により、選択用画像の送信要求が、駐車場管理装置100に送信される。選択用画像を表示するための具体的な操作や、選択用画像の送信要求として送信される具体的な信号(データ)の形式等は限定されない。 【0086】 車両選択部1722は、選択用画像内の入場車両を選択する選択指示を送信する。例えば顧客により、料金精算機170のタッチパネル式画面175で、選択用画像内の入場車両を選択するための操作が入力される。当該操作に応じて、車両選択部1722により、入場車両の選択指示が、駐車場管理装置100に送信される。入場車両を選択するための具体的な操作や、入場車両の選択指示として送信される具体的な信号(データ)の形式等は限定されない。 【0087】 コード画像読み取り部1723は、近距離カメラ1710により後述する割引レシート上のQRコード(登録商標)等を読み取り、料金の割引処理を要求する。 【0088】 調査情報受信部1724は、施設情報管理装置300からのアンケートを駐車場管理装置100経由で受信する。調査情報入力部1725はアンケートの回答を受け付け、駐車場管理装置100経由で施設情報管理装置300に送信する。 【0089】 精算処理部1726は、駐車料金の料金精算を処理する。精算完了送信部1727は、駐車料金の精算完了を駐車場管理装置100に送信する。 【0090】 顧客検知部1728は、料金精算機170の前面に立った顧客を検知し、精算を受け付ける。なお、顧客検知部は、料金精算機170の前面周辺の混雑の有無を判断する混雑判断部として機能してもよい。 【0091】 <施設情報管理装置300の機能> 図10は、施設情報管理装置300の機能構成例を示す。 施設情報管理装置300は、選択指示受付部3011、選択用画像生成部3012、コード受付部3013、画像送信部3014、オンライン精算処理部3015、調査情報管理部3016、顧客情報管理部3017、商品情報管理部3018を具備するように構成される。 【0092】 選択指示受付部3011は、携帯端末200の車両選択部253から送信される選択指示を受付ける。 【0093】 選択用画像生成部3012は、後に説明する選択用画像として複数の入場画像情報を生成する。本実施形態では、選択用画像生成部3012は、選択用画像を含むWebページを生成することが可能である。 【0094】 コード受付部3013は、携帯端末200のカメラ212により読み取ったQRコード等による料金の割引処理の要求を受け付ける。 【0095】 画像送信部3014は、選択用画像生成部3012により生成された選択用画像を、携帯端末200に送信する。本実施形態では、画像送信部3014により、選択用画像を含むWebページを送信することが可能である。 【0096】 本実施形態では、画像送信部3014は、携帯端末200の選択用画像要求部251から送信される選択用画像の送信要求に基づいて、選択用画像を携帯端末200に送信する。例えば、顧客により、選択用画像を含むWebページに関連付けられたURLを選択する操作が入力される。当該操作に応じて、選択用画像要求部251から施設情報管理装置300経由で駐車場管理装置100に送信要求が送信される。 【0097】 オンライン精算処理部3015は、携帯端末200を介して入力される精算要求に基づいて、顧客の携帯端末200を介して選択された駐車車両に関する駐車料金の精算を実行する精算処理部として機能する。 【0098】 調査情報管理部3016として、調査情報生成部、調査情報送信部、調査回答受信部、等が本発明の特徴的な機能として追加される。 【0099】 顧客情報管理部3017として、顧客情報受信部、顧客情報検索部、等が追加される。 【0100】 商品情報管理部3018として、ネットショッピング情報生成部、その他、施設情報提供部、等が追加される。 【0101】 以上に述べた本実施形態の構成の情報処理について、以下、表示画面例とフローチャートを示しながら説明する。図11から図13は料金精算機170の表示画面例、図14と図15は携帯端末200の表示画面例である。まず入場画像と調査情報について説明したのち、入場画像を撮影してデータベースに格納するための入車処理と、車両の出場時の精算処理の順番で説明する。本実施形態において精算処理には料金精算機170による処理と、携帯端末200を利用したオンライン精算処理の2種類がある。 【0102】 <入場画像について> 後述する図12(2)は、入場画像DBに格納される入場画像情報の一例を示す図である。入場情報は、駐車場で管理される情報である。入場画像DBは在車DB121の一部である。 【0103】 入車情報は、入場画像に付せられる入場画像IDと、入場画像とを含む。また、精算ステータス、入場日時、出場日時、車両ナンバー、及び車種や車両色等の車両関連情報を含む。精算ステータスは、駐車料金の精算状態に関する情報である。例えば、「精算済」「未精算」等が挙げられる。(図6、在車DB121参照) 【0104】 駐車場への入場日時を規定する方法は限定されない。本実施形態では、入口カメラ150により入場画像が撮影された撮影日時が、入場日時として記憶される。もちろん、入場ゲートを用いた場合はゲートが開いた日時や、車両が通過して入場ゲートが閉じられた日時等が、入場日時として記憶されてもよい。なお、撮影日時とは異なる日時が、入場日時として採用される場合には、撮影日時が別途入車情報として記憶されてもよい。 【0105】 同様に、駐車場からの出場日時を規定する方法は限定されない。本実施形態では、出口カメラ160により出場車両が撮影された撮影日時が、出場日時として記憶される。他の日時の情報が、適宜出場日時として記憶されてもよい。この場合、出場車両が撮影された撮影日時が別途入車情報として記憶されてもよい。なお、入車情報に出場日時が記憶された後に所定の条件を満足すれば、当該情報は履歴DBに格納される。 【0106】 車両関連情報は、車両ナンバーを除く、他の任意の車両情報を含む情報である。例えば上記した車両名情報、車体色情報、車両メーカー情報等が、車両関連情報として記憶される。 【0107】 <調査情報=アンケート機能> 本実施形態の施設顧客情報管理システム1000では、施設を利用する顧客の商品の認知度や満足度や、店舗や駐車場のサービスの満足度等を調査して、調査結果を施設オーナーのみならず、各店舗のオーナーや担当者にレビューすることで、顧客の満足度の向上を支援する機能を有している。 【0108】 施設·店舗·駐車場のいずれかからも、顧客に対して様々なアンケートを提示するしくみとして、これまでもアンケートを顧客に提供するWebアプリで実行することが行われている。ところが会員登録したり、同じ質問を何度も尋ねられるといった不満があり、効率よくアンケートを実施し回答を回収することが出来なかった。 【0109】 そこで、本実施形態の施設顧客情報管理システム1000では、まず、図6に示す通り、アンケート内容を一括して調査情報DB322に記録する。調査情報DB322ではアンケートは設問ごとに、ユニークな調査番号を割当て、調査番号毎に調査内容(質問文·画像等)、カテゴリー(新商品·利用満足度·顧客属性)、優先度、回収した回答が記録されている。回答履歴DB323では、調査番号毎に、回答を受領した顧客の車両ナンバーを記録する。 【0110】 顧客DB321は、予めWebアプリ等で会員登録時に入力された項目である。顧客DB321には、会員番号(施設顧客情報管理システムで生成するユニークな番号)、氏名、登録日(申込日)、クレジット情報、車両ナンバー等が予め記録されている。 【0111】 商品情報DB324は、本発明の施設顧客情報管理システムとは直接的に関連しないものの、Webアプリ等で広く利用されている実店舗を持たない店舗や、実店舗と並行して販売する所謂EC(electronic commerce)のしくみを取り入れたものである。この場合は、必ずオンライン決済のしくみが取り入れられているため、後述する駐車場の料金のオンライン決済を容易に導入することが出来る。 【0112】 <入場処理> 図16は、本発明の一実施形態に係る入場処理を示すフローチャートである。 駐車場管理装置100の制御により、入口カメラ150で入場車両を検知するか否かが監視される(ステップ101)。入場車両が検知された場合は、(ステップ101がYES)入口カメラ150により、入場画像が撮影される(ステップ102)。 【0113】 車両の入場が検知されると(ステップ103がYES)、入場画像と入場日時情報(現在日時)が駐車場管理装置100に送信され(ステップ104)、駐車場への入場処理が完了する。 【0114】 駐車場管理装置100は、入場画像と入場日時情報を受信すると(ステップ106)入場画像からOCR(Optical Character Recognition)処理等の画像認識処理によって車両ナンバーを読み取り(ステップ107)、データ化して入車情報を生成し(ステップ109)、駐車番号としてユニークな番号(通し番号でよい)と共に在車DB121に記録する(ステップ110)。入場画像も在車DB121に記録されてもよいが、在車DB121には画像IDのみ記録し、入場画像は別途画像IDと共に画像DBに記録される。 【0115】 なお、車両検知された後に車両が入場せずに(ステップ103がNO)バックアウトした場合は、車両退出したと判断し(ステップ105がYES)、処理を終える。 【0116】 また、データ化した車両ナンバーからすでに登録された顧客の車両かどうかを確認するため、施設顧客情報管理装置の顧客DB321に照会して顧客情報から会員番号を抽出し(ステップ108)、在車DB121に記録する。 【0117】 前述の車両番号読取り処理の際に、車種や車両色等の車両関連情報を判別する画像認識処理を行い、認識結果を記録してもよい。 【0118】 <料金精算機170による精算処理> 図17は、本発明の一実施形態に係る料金精算機170の精算処理を示すフローチャートである。また、図11~図13は、本発明の一実施形態に係る料金精算機170の操作画面の説明図である。 【0119】 図11(1)は料金精算機170で図示しない案内画面上の精算開始キーを押下した際にタッチパネル式画面175に表示される画面である。 この画面で駐車料金を精算する顧客は、メッセージ表示部1751の下部に表示される4つの四角枠1754に、テンキー部1752を押下して自身の車両ナンバーの4桁数字を入力する(ステップS1)。 ユーザにより検索ボタン1753が押下されると料金精算機170は駐車場管理装置100及び施設情報管理装置300に同時に車両ナンバーの検索要求を送信する(ステップS2)。 まず駐車場管理装置100では、車両ナンバーの検索要求が受信されると(ステップS12)、在車DB121を検索し(ステップS13)、該当する4桁数字のナンバーの入場車両情報をそれぞれの入場画像と共に送信する(ステップS14)。 料金精算機170は検索結果を受信する(ステップS3)。ただしこの際の同じ4桁数字のナンバーの入場車情報の対象が多い場合など、画像を含むすべての情報の送信には少し時間が掛かる場合がある。 【0120】 その前に、施設情報管理装置300は、前述の車両ナンバー検索要求送信に際して、車両ナンバーの検索要求が受信されると(ステップS17)、回答履歴DB323を検索し(ステップS18)、4桁数字が同一の車両ナンバーが記録された調査番号を抽出する。 次に調査情報DB322を検索し(ステップS19)、抽出された調査番号以外の調査番号から、優先度等鑑みて、調査番号を決定し、調査番号の調査内容をテキストの説明文と回答入力コントロールデータを調査情報として生成する(ステップS20)。 また、同時に料金情報として料金種別と駐車料金を決定するが、初期状態では料金種別は、調査情報の回答に応じて選択され得る複数の情報として設定され、送信される(ステップS21)。 料金精算機170で、調査情報と料金種別情報が受信される(ステップS4)。 【0121】 図11(2)で、この状態の料金精算機170の操作画面を示す。タッチパネル式画面175の画面には、メッセージ表示部1751に車両を検索中である旨を表示されていると同時に、調査情報表示部1755に、アンケートご協力のお願いとして、顧客の年齢の設問と、来場目的の設問が表示されている。この例では、2問の設問が提示されている。 【0122】 ユーザの調査情報への入力が終わると(ステップS6がYES)、図12(1)に示す操作画面に移行し、画面の入場画像表示部1756には対象となる車両の入場画像17561と入場情報17562が表示される(ステップS7)。ユーザがこの中の画像から自身の車両を選択すると、料金精算機170の表示画面は、図12(2)の操作画面に移行する。本操作画面では入場画像表示部1756が選択された入場画像を拡大して表示する。本操作画面においてユーザが「この車両を精算する」キーを押下すると、料金精算機170は、車両選択が確定したと判断する(ステップS8がYES)。まず、回答情報が施設情報管理装置300に送信され(ステップS9)、施設情報管理装置300では回答情報を受信し(ステップS22)、回答履歴DB323が更新され(ステップS23)、施設情報管理装置300の処理は終了する。 【0123】 また、料金精算機170では図13(1)の操作画面に移行し、選択された入場画像が表示された入場画像表示部1756の隣のメッセージ表示部1751に駐車料金が表示され、顧客の選択する決済方法に応じて料金精算処理が行われる(ステップS10)。料金精算処理が完了すると図13(2)に移行して、操作キー部1758と時刻表示部1757が表示され、一定時間置くと初期画面に戻る。また、精算情報が送信され(ステップS11)、駐車場管理装置100が精算情報を受信し(ステップS15)、在車DB121を精算済み、精算料金記録など更新し(ステップS16)、全ての処理が終了する。 なお、料金精算機170では図13(2)の操作画面に表示された「10分以内に出庫してください」は、料金種別に含まれる出庫時サービス時間が表示されている。 この詳細は後述する。 【0124】 <出場処理> 出場処理は特に図示しないが、出口カメラ160が上記の出庫時サービス時間以内に出庫した車両画像を撮像して、在車DB121の内容を、履歴DBに書き換えて終了する。なお、出庫時サービス時間を超えて出庫した場合や、料金精算をしないで出庫した車両を撮像した場合には、図示しない未精算出庫DBに情報が書き換えられる。 【0125】 以上に述べた車両の駐車場への入場から出場までに施設顧客情報管理システム1000に含まれる各装置が実行する情報処理は、実行主体を統合あるいは分離してもよい。本実施形態では施設情報管理装置300の実行する情報処理(DB検索など)を駐車場管理装置100が実行してもよい。 【0126】 以上は料金精算手段を料金精算機170とした実施例である。以下に料金精算手段を携帯端末200として、オンライン精算の処理を実行する実施例を示す。 【0127】 <携帯端末によるオンライン精算処理> 図18は、本発明の一実施形態に係る携帯端末200のオンライン精算処理を示すフローチャートである。また図14、図15は、本発明の一実施形態に係る携帯端末200の操作画面の説明図である。 【0128】 図14(1)は携帯端末200において、タッチパネル式画面205に表示された、施設顧客情報管理システム1000が提供する、施設案内情報をまとめたWebページである。典型的には大規模ショッピングモールの公式サイトであり、大規模ショッピングモールのフロア情報や、このサイトから関連する店舗の商品等をネットショッピングできる情報や、会員登録情報や、アンケートのお願いや、駐車場オンライン精算の機能への切換のタッチ部が表示されている。また、会員登録した場合のログインキー部も表示されている。図14(1)はログインしていない状態を示しており、ログインした場合には「ログイン」キー部にユーザ名が表示される。 【0129】 ユーザが駐車場オンライン精算を押下すると、図18のフローでは、ユーザがログインしていない場合、ステップ41でNOとなって、まず図14(2)の操作画面に遷移し、自身の車両ナンバーの4桁数字を入力して「ナンバー検索」キーの押下により(ステップS43)、車両ナンバーの検索要求が送信される(ステップS44)。 【0130】 まず施設管理装置300に車両ナンバー検索要求が受信されるとすぐさま駐車場管理装置100に転送され(ステップS63)、駐車場管理装置100では、車両ナンバーの検索要求が受信されると(ステップS81)、在車DB121を検索し(ステップS82)該当する4桁数字のナンバーの入場車両情報をそれぞれの入場画像と共に施設管理装置300へ送信する(ステップS83)。 【0131】 施設管理装置300はすぐさま携帯端末200に情報を転送し(ステップS68)、携帯端末200は検索結果を受信する(ステップS47)。ただしこの際の同じ4桁数字のナンバーの入場車情報の対象が多い場合など、画像を含むすべての情報の送信には少し時間が掛かる場合がある。 【0132】 その前に、施設情報管理装置300は、前述の車両ナンバー検索要求送信に際して、車両ナンバーの検索要求が受信されると(ステップS63)、回答履歴DB323を検索し(ステップS64)、4桁数字が同一の車両ナンバーが記録された調査番号を抽出する。 【0133】 次に調査情報DB322を検索し(ステップS65)、抽出された調査番号以外の調査番号から、優先度等鑑みて、調査番号を決定し、調査番号の調査内容をテキストの説明文と回答入力コントロールデータを調査情報として生成する(ステップS66)。また、同時に料金情報として料金種別と駐車料金を決定するが、初期状態では料金種別は、調査情報の回答に応じて選択され得る複数の情報として設定され、送信される(ステップS67)。 【0134】 携帯端末200で、調査情報と料金情報が受信され、操作画面に出力される(ステップS45)。図14(3)で、この状態の携帯端末の操作画面を示す。画面には、アンケート表示部2051が設けられ、アンケート表示部2051には、アンケートご協力のお願いとして、顧客の年齢の設問と、来場目的の設問が表示されている。この例では、2問の設問が提示されている。 【0135】 調査情報への入力が終わると(ステップS46がYES)、図14(4)に示す操作画面に移行し、画面には対象となる車両の入場画像と入場情報が表示される。この中の画像から(適宜画面を上下数クロールして探し、)自身の車両を選択すると「この車両を精算する」といったダイヤログが表示されて確認キーを押下すると車両選択が確定したとして(ステップS48がYES)、まず、回答情報が施設情報管理装置300に送信され(ステップS49)、施設情報管理装置300では回答情報を受信し(ステップS69)、回答履歴DB323が更新される(ステップS70)。 【0136】 また、携帯端末では図15(1)の操作画面に移行し、駐車料金が表示され、図示しないオンライン精算の種類を選択すると、精算情報が送信され(ステップS50)、施設情報管理装置300が精算情報を受信し(ステップS71)、図15(2)に示すように顧客の選択する決済方法に応じてオンライン精算処理が行われる(ステップS72)。 【0137】 オンライン精算処理が完了すると精算完了情報が携帯端末と駐車場管理装置100に同時に送信され(ステップS73)、施設情報管理装置300の処理は終了する。携帯端末で精算情報が受信され(ステップS51)、図15(3)に移行して、一定時間置くと初期画面に戻る。また、駐車場管理装置100で精算情報が受信され(ステップS84)在車DB121を精算済み、精算料金記録など更新し(ステップS85)、全ての処理が終了する。 【0138】 なお、料金精算機170では図15(3)の操作画面に表示された「10分以内に出庫してください」は、料金種別に含まれる出庫時サービス時間が表示されている。 この詳細は後述する。 【0139】 <携帯端末によるオンライン精算処理·ログイン時> ユーザが携帯端末で施設のWebサイトにログインしていた場合、駐車場オンライン精算を押下すると、図18のフローで、ステップ41でYESとなって、ログイン時に指定した会員番号を添えて顧客情報検索要求を送信すると、施設情報管理装置300で顧客情報検索要求を受信し(ステップS61)、顧客DB321を検索し(ステップS62)、自身の車両ナンバーの4桁数字を入力することなく、顧客DB321より抽出した会員番号に紐づいた車両ナンバーが送信される(ステップS63)。 これ以降はログインしていない状態と同様のフローで進む。 【0140】 次に、料金精算機170による精算の場合は図17のステップ20、携帯端末200によるオンライン精算の場合は図18のステップ66で施設情報管理装置300が実行する調査情報生成処理と料金種別決定処理について説明する。 【0141】 <調査情報生成処理と料金種別決定処理> 図19は、本発明の一実施形態に係る調査情報生成処理を示すフローチャートである。 調査情報すなわちアンケ―トは、前述の通り予め複数記録されている。調査情報生成処理において、まず車両ナンバーに紐づいた回答履歴に無い調査番号を抽出する(ステップS201)。この際、ログイン有無でヒット数が異なる。 【0142】 次に顧客情報に関連する調査番号を除外する(ステップS201)。これはログインした場合には、すでに顧客情報が明らかであるから、顧客情報に関連する調査をする必要がない。そこでこのステップを実行することで調査内容を簡潔にすることができる。 【0143】 次に混雑度を確認する(ステップS203)。混雑度は、概ね混雑有無で判定される。中間値が使用されてもよい。この方法の典型は、本実施形態において、料金精算機170が同じ場所に2台設置されているため、2台が精算処理に使用されている場合は混雑有り、少なくとも一方が空いていれば混雑無しと判定できる。 他の判定方法は後述する。 【0144】 ただし、携帯端末によるオンライン精算の場合は、料金精算機170を操作していないので、基本的に混雑無しと判定される。これらの判定結果を鑑みて、調査件数が決定される。例えば混雑有りでは、調査件数1件とし、混雑無しでは調査件数2件、さらに他の要因によって件数を変化してもよい。調査件数とはアンケートの設問数のことである。 【0145】 図20は、本発明の一実施形態に係る料金種別決定処理を示すフローチャートである。 料金情報は、料金種別と駐車時間から決定されるが、広義の料金種別としては、時間単価と最大料金と、入庫時サービス時間と出庫時サービス時間を含む。 【0146】 料金種別決定の処理は、まず入車情報に含まれる日時情報より、曜日と時間帯が確認される(ステップS301)。詳細には、施設情報管理装置300から駐車場管理装置100の在車DB121に照会される。当該処理は駐車場管理装置100が実行してもよい。 【0147】 次に調査回答状況が確認される(ステップS302)。詳細には、回答履歴DB323を検索し、対象となる車両ナンバーが回答履歴に記録されている調査番号を抽出する。これらの確認結果を鑑みて、料金種別が決定される。 【0148】 図21は、本発明の一実施形態に係る料金種別を示す説明図である。 料金種別の詳細な判断の指標としては、曜日、時間帯、調査情報の回答状況、調査情報の当日回答数があげられる。 曜日は、平日·休日·特別日から確認される。 時間帯は、夜間·通常·混雑時から確認される。「混雑時」は「通常」の時間帯に含まれ、「夜間」には基本的に含まれない。 回答状況は、高·中·低から確認される。回答状況は、対象となる車両ナンバーに紐づいた回答履歴に記録される調査番号の数で確認される。 当日回答数は、当日の調査回答数である。 これらの指標を基に、 時間料金は、曜日と時間帯(通常/夜間)とで決定される。 最大料金は、曜日と時間帯(通常/夜間)とで決定される。 入庫時サービス時間は、回答状況で決定される。 出庫時サービス時間は、混雑有無と、当日回答数から決定される。 【0149】 例えば同じ曜日の時間帯に入場して同時間駐車した車両が2台あったとすると、時間料金、最大料金は同じであるが、より多くの回答状況(アンケート回答数)のある車両の方が、入庫時サービス時間が長く設定された料金種別となる。入庫時サービス時間は、入場してから、時間料金の計算が開始されるまでの猶予時間である。入庫時サービス時間が長い料金種別と設定された車両は、駐車場に入場してから、特に施設で買物等しなかった場合、そのまま出場しても駐車料金が掛からない時間として、顧客にとって有効に作用する。 【0150】 また、例えば同じ曜日の時間帯に入場して同時間駐車した車両が2台あったとすると、時間料金、最大料金は同じであるが、より多くの当日の回答(アンケート回答数)のある車両の方が、出庫時サービス時間が長く設定された料金種別となる。出庫時サービス時間は、精算してから出場するまでに再度時間料金の計算が開始されるまでの猶予時間である。出庫時サービス時間が長い料金種別と設定された車両は、駐車場に出場する際に、精算しれからも再度施設で留まっていた場合も、そのまま出場しても駐車料金が掛からない時間として、顧客にとって有効に作用する。また、この出庫時サービス時間の延長は、混雑時のみ有効としてもよい。 【0151】 図22は、本発明の一実施形態に係る近距離カメラ1710画像の説明図である。近距離カメラ1710は料金精算機170の前面に設置されていて、人感センサとして作用し、さらに顧客が提示するサービス券のQRコードを読み取ったり、精算方法として二次元コード決済を選択した場合の、コード読取り部として機能する。 【0152】 また、近距離カメラ1710は、料金精算機170周辺の混雑状況の検出の機能を有する。例えば、図22(1)の様な撮像画面の場合、顧客として3名の顔認識が成されるが、それ以前でのそれぞれの顔の移動状態も認識しており、3名がほぼ同様な動線で画面内に移動してきた場合には、一緒のグループとして行動していると判断し、1家族、として混雑度低(無し)と判定する。 【0153】 一方で、図22(2)の様な撮像画面の場合、精算処理をする顧客の後ろに、他の人物の顔が複数認識されている。さらにこれらの複数のそれぞれの顔のそれ以前の移動状態も認識しており、各自が異なる動線やタイミングで画面内に移動してきた場合、これらは異なるグループとして行動していると判断し、2~3家族、として混雑度高(有り)と判定する。 【0154】 この様にすれば、近距離カメラ1710を有効活用し、料金精算機170が1台のみ設置されている駐車場でも、混雑度の判定が出来る。複数の料金精算機170が同じ場所に設置された駐車場においても、各々の精算機の混雑度をこのように判定してもよい。 【0155】 なお、携帯端末200でログインして精算する場合、駐車場管理装置100で抽出する車両画像は一つとなる。また、回答履歴DB323の検索では、確実に回答済の調査情報を抽出することが出来る。よって調査情報から除外するものを少なくすることができ、アンケートの設問が適切に選択できる。 【0156】 また、携帯端末200でログインしている場合は、その状態で調査情報に直接アクセスし、回答数を増やすことができる。すなわち駐車場を利用せずにアンケートに回答しても、駐車場利用時に提示されるアンケートと重複することもなく、駐車場利用時には回答状況が高く判定されるため、顧客にとって有利な料金種別が決定される。 【0157】 <本実施形態の特徴のまとめ> このようにして、本実施形態に係る施設顧客情報管理システムは、商品·サービスを提供する施設に併設または近接して設置された駐車場か、若しくは駐車場提供そのものがサービス提供の目的の駐車場において、前記駐車場入場時に車両ナンバーを撮像する入口カメラ150と、前記入口カメラ150で撮像した入場画像を記憶する駐車場管理装置100と、前記車両ナンバーに対応して記憶された前記入場画像を表示し、当該入場画像から精算する車両を選択して精算処理をおこなう料金精算手段と、を有し前記料金精算手段において、前記車両ナンバーの入力の後にアンケート調査画面を出力し、当該アンケート調査画面への回答入力の後に前記入場画像を表示することが特徴である。 【0158】 これにより、料金精算手段の際に確実にアンケート調査が実行できる。 【0159】 また、前記料金精算手段は、前記駐車場管理装置100に接続されて前記駐車場に設置された料金精算機170による精算と、前記駐車場管理装置100に直接的または間接的にオンライン接続可能な利用者の携帯端末200によるオンライン精算であり、何れかの精算処理により前記駐車場の利用に関する料金精算が実行されることが特徴である。 【0160】 これにより、利用者にとって利便性が良い。 【0161】 また、前記駐車場管理装置100と通信接続され、施設の顧客情報を記憶する施設情報管理装置300を有し、前記回答入力されたアンケート内容を示すアンケート識別情報が、前記顧客情報関連付けられた前記車両ナンバーに対応して前記施設情報管理装置300の記憶部(データベース)に記憶され、前記車両ナンバーの入力に応じて既回答済のアンケート内容を除外するよう前記施設情報管理装置300の制御部が制御することが特徴である。 【0162】 これにより、アンケート回答を適切に収集できる。 【0163】 また、前記駐車場管理装置100の制御部に料金種別決定部を設け、曜日·時間帯による定形的な料金種別設定に加えて、前記施設情報管理装置300の記憶部に記憶されたアンケート識別情報と、当日のアンケート回答数と、現在の駐車場の混雑度と、に応じて入庫時サービス時間または出庫時サービス時間を可変する可変形料金種別設定により料金計算処理を制御することが特徴である。 【0164】 これにより、アンケート回答を求める店舗や機関の費用負担を必要とせずにアンケート設問の依頼数の向上が見込まれる。 【0165】 また、前記料金精算機170は装置前面を撮像する近距離カメラ1710と、当該近距離カメラ1710の画像を解析する画像解析部と前記アンケートの設問数を決定する制御部を備え、前記料金精算機170を操作する際のアンケートの設問数は、当該料金精算機170の周囲の混雑度を前記画像解析部により算出し、当該混雑度に応じて前記制御部によって設問数を決定することが特徴である。 【0166】 これにより、混雑していない状況でのアンケート設問数を多く出来るので、アンケート回答数の向上が見込まれる。 【0167】 また、前記施設情報管理装置300は前記携帯端末に対するオンライン精算受付機能に加えて、アンケート専用の操作受付機能を有する。 【0168】 これにより、顧客のアンケート回答入力が促進される。 【0169】 さらに、本実施形態の一形態に係る施設顧客情報管理方法は、上記のシステムを処理ステップ毎にコンピュータにより実行されるものも、権利範囲に含まれる。 【0170】 以上のように、本実施形態によれば、大規模なショッピングモール等の施設に併設された、または近隣の駐車場において、施設の全体や個々の店舗等の顧客の満足度等を効率よく的確に収集することが可能となる。 【0171】 <実施形態の変形例> 上述の実施形態は、例えば次のように変形して実施してもよい。 上記実施形態では図17のステップ3の車両ナンバーの検索結果受信と、ステップ4の調査情報·料金種別受信が、この順で処理されるものとしたが、この順序は逆でもよい。在車DB121の画像を検索する処理は、調査情報生成処理と料金種別決定処理(ステップ20)より比較的重い処理になる場合があるため、車両ナンバーの検索結果の表示出力までユーザを待たせる可能性がある。したがって、このように変形して実施すると、調査情報(アンケート)の出力を比較的速くすることができる。 【0172】 上記実施形態では携帯端末200によるオンライン精算処理(図18)が実行されるタイミングについては、料金精算機170による精算と同様に退場時としている。この構成に加えてさらに、退場時でない(精算を伴わない)任意のタイミングで携帯端末200からアンケート調査画面の送信要求を受信するとアンケート調査画面を携帯端末200に表示させてもよい。アンケート調査画面の送信要求は、例えば、ユーザが施設のホームページやキャンペーンサイトからリンクされた所定のURL(Uniform Resource Locator)をクリックした際に生成されるように構成する。このような変形構成によれば、ユーザにアンケート調査に回答する機会を増加させることができ、アンケート設問の回答数が増加し、以て提携店舗等からのアンケート依頼数の向上が見込まれる。 【0173】 上記実施形態において、料金精算機170による精算の場合は図17のステップ20で施設情報管理装置300が実行する調査情報生成処理では、近距離カメラ1710により撮像された画面を解析することにより算出される混雑度に応じて、アンケート調査画面に含ませるアンケートの設問数を決定することとしている。これにより適切な数のアンケート調査情報、調査画面を生成することができる。 【0174】 携帯端末200によるオンライン精算の場合は、携帯端末200がGPS211を具備しており携帯端末200の位置が正確にわかることを利用する。駐車場管理装置100または施設情報管理装置300は、車両の駐車場における駐車位置を取得するとともに、車両ナンバー入力画面により車両ナンバーが入力された時点における携帯端末200の位置をGPS211により取得する。次に携帯端末200の位置と駐車位置との距離に応じて、アンケート調査画面に含ませるアンケートの設問数を決定する。例えば、距離が離れていれば、ユーザが車両に到着するまでに比較的時間がかかるため、設問数を多く設定し、距離が短ければ逆に少なく設定する。このような変形構成によれば、ユーザに適切な設問数のアンケート調査を提示することができる。 【0175】 なお、車両の駐車場における駐車位置は、例えば、駐車場の各所に設置されている場内カメラによる画像中の車両の画像と、入場画像中の車両の画像とのマッチング検索を実行することにより特定する。 また、駐車位置を特定しなくても、駐車場全体の位置を所定の緯度経度情報で設定しておき、当該情報と携帯端末200の位置の情報との比較により、アンケート調査画面に含ませるアンケートの設問数を決定してもよい。 また、これらの変形例では、携帯端末200と車両との位置関係に応じてアンケート調査画面に含ませるアンケートの設問数を決定することとしたが、車両の駐車位置と駐車場の出口との距離に応じて、アンケート調査画面に含ませるアンケートの設問数を決定してもよい。 いずれの変形構成によっても、ユーザに適切な設問数のアンケート調査を提示することができる。 【0176】 <その他の特徴> また、料金精算機170による料金精算システムと、携帯端末200によるオンライン精算システムが混在されても、いずれかの料金精算システムが適宜組み合わせ実行可能であってもよい。例えば、現金による精算は料金精算機170によっておこない、クレジット決済、電子マネー決済は利用者の携帯端末200でおこなうように棲み分けされてもよい。 【0177】 本技術の実施例は、車両として普通自動車や大型自動車等を問わず、または二輪車も併用で管理することもできる。すなわち本開示では、車両は、自動車に限定されず、自転車や二輪車(バイク)等も含む。また駐車場は、自転車や二輪車(バイク)等を駐車するための駐輪場を含む概念である。すなわち本技術は、自動車を駐車可能な駐車場に限定されず、駐輪場等にも適用可能である。 【0178】 同様に、本発明に係る施設顧客情報管理方法は、単体のコンピュータにより実行されてもよいし、複数のコンピュータが連動することで実行されてもよい。すなわち入場画像の取得、選択用画像の生成、精算、条件判定等が、単体のコンピュータにより実行される場合と、各処理が異なるコンピュータにより実行される場合とのいずれもが有り得る。また所定のコンピュータによる各処理の実行は、当該処理の一部または全部を他のコンピュータに実行させその結果を取得することを含む。例えば本技術に係る情報処理方法及びプログラムは、クラウドコンピューティングの構成にも適用することが可能である。 【0179】 なお、本発明の実施例において説明したオンライン精算を実行する顧客の携帯端末は、前記駐車場近隣に設置された現金による精算機能を有しない専用の端末、又は前記駐車場と提携する店舗に設置された他の端末において一部の機能を実施するものであってもよい。例えば案内装置として、駐車場及び本施設顧客情報管理システムに関する種々の情報を案内するための装置が、施設内の様々な場所に設置されていてもよく、ディスプレイ装置等を有し案内情報を表示可能な装置等が、案内装置として用いられる。案内装置は、自動販売機用の電子マネーやコード決済用リーダを有し、現金取り扱い機能を有せず、且つ、個々の顧客情報を特定するログイン機能を有さない、携帯端末の大型ディスプレイ版の案内装置としての機能を持つものでもよい。 【0180】 各図面を参照して説明した施設情報管理装置300、店舗、駐車場、携帯端末200、駐車場管理装置100、入車画像情報、各処理フロー等はあくまで一実施形態であり、本技術の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変形可能である。すなわち本技術を実施するための他の任意の構成やアルゴリズム等が採用されてよい。 【0181】 以上説明した本発明に係る特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。すなわち各実施形態で説明した種々の特徴部分は、各実施形態の区別なく、任意に組み合わされてもよい。また上記で記載した種々の効果は、あくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果が発揮されてもよい。 【0182】 また、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴施設顧客情報管理システム等もまた本発明の技術思想に含まれる。 【産業上の利用可能性】 【0183】 本発明の技術は、大規模なショッピングモール等の施設に併設された、または近隣の駐車場において、好適に利用できるものである。 【符号の説明】 【0184】 100···駐車場管理装置 200···携帯端末 170···料金精算機 150···入口カメラ 160···出口カメラ 1000···施設顧客情報管理システム 300···施設情報管理装置
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